◆第2回「新・失敗の本質」研究会◆
第2回「新・失敗の本質」研究会では、前回の論点の一つにあがった太平洋戦争の開戦経緯とその中で経済的視座といったものが当時どのように認識されていたかを研究しました。
『失敗の本質』ではあえて深くはアプローチされなかった経済的視座が、本研究を行う上では欠かせないものと判断してのことです。当時掌握できた国家経済などのマクロな数字やデータをもとに国家中枢で行われた議論をみていくと、それらの数字を扱う人間次第によって状況認識が大きく変わっていくプロセスを改めて知ることになりました。
主観と客観という言葉を迫りくる有事で使い分けることの難しさと、こうした問題を組織論と個人のそれぞれに如何なるアプローチを試みれば、再びの失敗を繰り返さないようにできるのかといった部分にまで切り込むところまで議論は発展しました。
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