読書会「里仁会」の趣向
メンバー限定で定期的に行っている読書会「里仁会」は、メンバーからはアクロバティックだと評されております。これを積極的評価として受け止めるならば、10年前の初期メンバーが集っており、ベテランの彼らだからこそ、古典などを複数同時に取り扱いながら議論を重ねる「曲芸飛行」が成立しているのだと思います。抽象化と具体化を交互に繰り返しながら、複数の本の共通概念を見つけ出して、言葉を重ねて考えていく。AIが色々な情報処理を代わりにしてくれる時代だからこそ、人間が主動的に概念操作をして複数の領域を交互に越境していく力を養うことが大切だと思っております。最近の里仁会は、議論の前にお茶を一服点ててから本題に入るといった趣向も増やしつつ催しております。
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