明治大学リバティアカデミーにて「古典戦略思想から現代安全保障を考える」(教養としての戦略学)が、2022年秋期講座において開講いたします
明治大学リバティアカデミーにて「古典戦略思想から現代安全保障を考える」(教養としての戦略学)が、2022年秋期講座において開講いたします。本講座の紹介動画が明治大学HPにアップされました。
【講座紹介動画】(明治大学リバティアカデミーHPより)
https://commonsi.muc.meiji.jp/em/6307413d1363f
ウクライナでの戦争は日本に衝撃を与え、日々報道され続けています。それらの多くが当面の情勢を報じ、何かしらの論評をするものとなっております。本講座では、あまりメディアが報じない、歴史のなかで育まれてきた古典戦略思想のエッセンスを提示し、そこからウクライナでの戦争を考え、さらには緊張が高まりつつある日本の周辺環境や安全保障問題を考える講座としたいと思います。戦争が倫理・道徳に反するのは然りとし、他方で冷静かつ知的に別の視座から考えることが必要だと思っております。
・「兵は国の大事なり。死生の地、存亡の道、察せざるべからざるなり」(孫子)
・「狐となって罠を悟る必要があり、獅子となって狼を驚かす必要がある」(マキャベリ)
・「戦略だけが、スキピオやシーザーの時代でも、フリードリヒ大王やナポレオンの時代でも、同一原理に貫かれて不変のまま止まっている」(ジョミニ)
・「戦争におけるすべてのものは非常に単純である。しかしこの極めて単純なものがかえって困難なのである」(クラウゼヴィッツ)
・「戦争というものは、たとえその性格が激烈かつ異例であるにせよ、要するに一種の政治運動にすぎない」(マハン)
・「交戦国の力があまりに拮抗しており、早期に勝利を獲得する機会がないときには、戦略の心理学から何かを学ぶ政治家は賢明である」(リデルハート)
古典戦略思想を鑑として、現代に起きていることを見つめ、これから先の未来を考える講座になればと思っております。なお、蛇足的ですが、戦略は何も武力だけを論じるのではなく、そこには社会における哲学、文化、宗教、思想といったものが大きく絡んできます。講師の能力と講座の回数に限りがありますが、講義に参加して下さる方たちと一緒に広く深く考える講座にできればと思っております。
【講座概要】https://academy.meiji.jp/course/detail/6212/
【講座使用テキスト】『戦略思想史入門―孫子からリデルハートまで』(西田陽一,ちくま新書,2021年)
【講座期間】2022年11月10日 ~ 2022年11月24日 木曜日(全3回)
【講座時間】19:00~20:30 Zoomリアルタイム配信型(見逃し配信付き)
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