著書『戦略思想史入門——孫子からリデルハートまで』(ちくま新書)
本書は、古代から現代に至るまでの戦略思想を整理し、その本質を中心に解説したものである。孫子、マキャヴェリ、ジョミニ、クラウゼヴィッツ、リデルハートなど主要な戦略思想家を取り上げ、それぞれの思想が生まれた歴史的背景や、戦略思想・用兵思想の流れを明快に示している。従来の入門書は各思想を並列的に紹介するにとどまることが少なくないが、本書では最終章において、もし戦略思想家たちが一堂に会して議論したならばどのような結論に至るか、という独自の試みを取り入れている。
戦略は軍事領域にとどまらず、政治、経営、国際関係など幅広い分野に応用される実践知である。本書では、戦略を「知の系譜」としてたどりながら、現代において戦略的に考える基盤を築くことを目指した。
研究者・実務家を問わず、戦略的意思決定や組織運営に関心を持つ方にとって、古典を手がかりに戦略とは何かを考える一助となれば幸いである。
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