日本クラウゼヴィッツ学会の定例研究会にて研究報告を発表いたしました

2020年12月16日、弊社代表が日本クラウゼヴィッツ学会の定例研究会にて研究報告を発表いたしました。

同学会では、毎年、歴史や哲学の古典的名著を選び取り上げ、クラウゼヴィッツや孫子の戦略論を引き合いに出して論点を整理し発表をしておりますが、今回、古代ギリシャで書かれたツキティディスの『歴史』を主軸とした研究報告をいたしました。

ツキティディスというと「ツキティディスの罠」という国際政治学や安全保障などのフィールドの言葉を想起する方も多いことかと思います。
一般的に「覇権国と新興国の関係が緊張を高めて戦争が不可避の状態に至ること」を指すこの言葉は、スパルタとアテナイの構造的な緊張を多角的に記録しすることで戦略の本質に根ざした同『歴史』を紐解くことで、より現在の複雑な状況にも視座を与えてくれるものです。

但し、同書は、スパルタとアテナイの戦争の経過を政治、外交、経済、軍事、戦闘の様々な領域から実証的に記載し、戦略の本質に迫る貴重な書物ではありますが、大部かつ記録も細部にわたり、論点を見失いがちになることから敬遠されがちでした。

そこで、今回の研究報告では、より人口に膾炙した『孫子』を手ほどきにしながら、ツキティディスの『歴史』の一部を引き合いに出して「ツキティディスの罠」の意味合いを考える形で、研究報告をしました。

複雑を極める現代の国際政治や安全保障を考える視座の一つとして有効な、ツキティディスの知見を学問的に解析することに微力でも役立てたならば幸いです。

株式会社 陽雄

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